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<PremierePro検証>自動文字起こしをした後の翻訳方法『最速 vs. 高精度』

 悩む人

仕事で動画編集をしていて、字幕ファイル(.srt)をどうにかして翻訳したい

PremiereProには、自動で文字起こしをしてくれる機能が備わっていますが、その後字幕ファイルにした後に翻訳する機能はデフォルトでは備わっていません。

そこで今回は、PremiereProを使って、.srtを「最速で英語に翻訳」する方法と、「高精度に英語に翻訳する方法」をご紹介します。

.srtファイルとは時間とテキストが表記された字幕ファイルです(開くと例があります)

1
00:00:01,500 –> 00:00:05,100
こんな感じで、ちょっと

2
00:00:07,066 –> 00:00:08,966
水をですね 海がある

3
00:00:08,966 –> 00:00:17,100
水を作ってみてください 池でもいいんですが、

4
00:00:18,300 –> 00:00:24,166
これ後からですね 変更できますので、これはですね 一応、

5
00:00:24,300 –> 00:00:29,066
スカルプトのドローモードになってまして、今回ドラムモードだけですが、うん、

6
00:00:29,733 –> 00:00:33,166
もうちょっとですね 違うブラシの見たい方はですね

7
00:00:33,366 –> 00:00:36,800
この辺トライするといいかもしれませんが、今回は

8
00:00:37,200 –> 00:00:42,533
この一番上のドローモードだけで大丈夫かと思います

9
00:00:42,533 –> 00:00:45,600
シフトしながらスムーズしたりとか

10
00:00:45,600 –> 00:00:50,000
やってみてくださいで、これで山と平面と

11
00:00:52,333 –> 00:00:53,533
凹みの

この記事で解決する悩みごとはこちら-1

この記事で解決する
悩みごとはこちら

この記事で解決する悩みごとはこちら-1
  • PremiereProを使って日本語の動画に英語の字幕をつける方法を知りたい
  • 最速でsrtファイルを翻訳する方法を知りたい
  • 高精度な翻訳で海外の人にも伝わる字幕を作りたい

なお、今回のお話はPremierePro内で

  • カット作業(無駄な動画部分を編集)
  • 雑音などの排除、カット
  • 自動文字起こし後、変な箇所を手動で修正済み

の作業を終わらせたことを前提にお話ししています。

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目次

Premiere Proで翻訳する方法と性能の比較検証

ごん

先に結論から言います

翻訳精度にこだわらずに、最速で翻訳したい場合はプラグインの「subtitle pro」を使う

翻訳精度にこだわって、そこそこのスピードで翻訳したい場合は「DeepL」の併用

ここからは、今回PremiereProを使った翻訳と、文字起こしについて、検証したことをまとめます。

今回この記事を作成するにあたり、Gaku先生のBlenderクラスの動画の文字起こしを一部使用させていただいております。こちらはGaku先生本人にも了承を得ています。

自動文字起こしの精度比較<Premiere Pro vs. YouTube>

ごん

翻訳の前に、PremiereProとYouTubeの文字起こしの精度比較についてご紹介します。

Premiere ProYouTube
文字起こし精度
文章の区切り位置
無駄に細かく区切られるが、
2段を修正するより結合のほうが楽

2段になってしまい、
置換など手直しに時間がかかる

Premiere Proで作成した.srt

Premiereproで作成したsrtとYouTubeで作成したsrtの比較
Premiereproで作成したsrtとYouTubeで作成したsrtの比較

YouTubeで作成した.srt

Premiereproで作成したsrtとYouTubeで作成したsrtの比較
Premiereproで作成したsrtとYouTubeで作成したsrtの比較

.srtのテキスト自体が改行されてしまっているため、PremiereProで読み込むとテロップが2行になってしまいます。

ごん

PremireProの文字起こしの方が、若干間違いが多いですが、無駄な改行が多いYouTubeの方を直す手間と、YouTubeに動画を上げて書き出す手間を考えると、PremierePro内での文字起こしが良さそうです

PremiereProでテロップを最速で英語に翻訳する方法

ごん

先に結論をお伝えしますが、この方法は「最速」ですが「高精度」ではありません。

Premiere Pro(15.4以降)に有料のプラグインSubutitleProを実装することで、ボタン一つで翻訳することが可能になります。

ごん

Subtitle Proですが、インストールやライセンスの発行が少し難しいので、使い方と併せて別記事にてご紹介します

Subtitle Proを使うと、このようにPremiere Pro内で翻訳が完了し、.srtを作成することができます。

メリットデメリット
最速で翻訳が可能
PremierePro内で完結する
初期費がかかる
翻訳精度が微妙

PremiereProでテロップを高精度の翻訳を実現する方法

ごん

色々試した結果、.srtで書き出した日本語をDeepLで翻訳し、再度.srtとして保存する方法が一番高精度で手間がかかりませんでした

そもそも、各サービスで翻訳の精度が違う

SubtitleProは Google翻訳のAPIを使っているとされていますが、そもそも Google翻訳やDeepLなどの翻訳サービスによって、翻訳精度に違いが発生します。

原文(日本語)

00:00:01:15 - 00:00:33:05
こんな感じで、ちょっと水をですね。海がある水を作ってみてください。池でもいいんですが、これ後からですね。変更できますので、これはですね。一応、スカルプトのドローモードになってまして、今回ドラムモードだけですが、うん、もうちょっとですね。違うブラシの見たい方はですね。

DeepL

00:00:01:15 - 00:00:33:05
It's a little bit of water like this. Try to create water with an ocean. It could be a pond, but you can change it later. You can change it. It's in sculpting draw mode, and this time it's only in drum mode, but yes, it's a little bit more. If you want to see different brushes, you know?

こんな感じで、ちょこっとだけ水。海をイメージして水を作ってみてください。池でもいいですが、後で変更可能です。変えてもいいんです。スカルプトのドローモードで、今回はドラムモードのみですが、そうですね、もう少し 違うブラシを見たい場合は、ね。
〜DeepLでの再翻訳〜
Google翻訳

00:00:01:15 - 00:00:33:05
Like This, a Little Water. Try to Make Water With Sea. A Pond Would Be Fine, but I'll Start Later. You Can Change It, So This Is It. For the Time Being, I'm in Sculpt Draw Mode, and This Time It's Only Drum Mode, but Yeah, It's a Little More. If You Want to See a Different Brush.

こんな風に、小さな水。海を使って水を作ってみる。A Pond Would Be Fine, but I'll Start Later. 変えられるから、これでいいんだ。とりあえず、スカルプトドローモードで、今回はドラムモードだけですが、うん、ちょっとだけね。もし違うブラシを見たいなら。
〜  DeepL翻訳での再翻訳〜
ChatGPT

00:00:01:15 - 00:00:33:05
Like This, Let's Add Some Water. Please Try Creating Water From the Ocean. A Pond Is Also Fine, but We Can Do That Later. It Can Be Changed. For Now, We're in Sculpt Mode, and Only in Drum Mode This Time, but Yeah, a Little More. If You Want to See a Different Brush, Let Me Know.

こんな風に、水を入れてみよう。海から水を作ってみてください。A Pond Is Also Fine, but We Can Do That Later. 変更可能です。とりあえず、スカルプトモードで、今回はドラムモードだけですが、うん、もうちょっと。違うブラシが見たかったら、教えてね。
〜DeepLでの再翻訳〜

ごん

日本語・英語間であれば、DeepLが自然な感じに翻訳されます

キャプションを作成する前に、文字起こしした状態で翻訳した場合

Premiere Proでキャプションとして時間ごとに別れた字幕ファイルを翻訳するより、文字起こした状態の文章になっているテキストを翻訳した方が精度が上がるのではないか?

文字起こしデータ

00:00:01:15 - 00:00:33:05
こんな感じで、ちょっと水をですね。海がある水を作ってみてください。池でもいいんですが、これ後からですね。変更できますので、これはですね。一応、スカルプトのドローモードになってまして、今回ドラムモードだけですが、うん、もうちょっとですね。違うブラシの見たい方はですね。

キャプション(.srt)データ

1 00:00:01,500 --> 00:00:05,100 こんな感じで、ちょっと

2 00:00:07,066 --> 00:00:08,966 水をですね 海がある

3 00:00:08,966 --> 00:00:17,100 水を作ってみてください 池でもいいんですが、

4 00:00:18,300 --> 00:00:24,166 これ後からですね 変更できますので、これはですね 一応、

5 00:00:24,300 --> 00:00:29,066 スカルプトのドローモードになってまして、今回ドラムモードだけですが、うん、

6 00:00:29,733 --> 00:00:33,166 もうちょっとですね 違うブラシの見たい方はですね

文字起こしデータ(翻訳Google)

00:00:01:15 - 00:00:33:05
Like This, a Little Water. Try to Make Water With Sea. A Pond Would Be Fine, but I'll Start Later. You Can Change It, So This Is It. For the Time Being, I'm in Sculpt Draw Mode, and This Time It's Only Drum Mode, but Yeah, It's a Little More. If You Want to See a Different Brush.

キャプション(.srt)データ(subtitlepro)

1 00:00:01,500 --> 00:00:05,100 Like this, a little

2 00:00:07,033 --> 00:00:08,933 Water is the sea

3 00:00:08,933 --> 00:00:17,100 Please make water, but you can use a pond,

4 00:00:18,300 --> 00:00:24,133 It can be changed later, so this is it, for the time being

5 00:00:24,300 --> 00:00:29,033 It is a scalput draw mode, this time only drum mode, but yeah,

6 00:00:29,700 --> 00:00:33,133 It's a little more, if you want to see a different brush

文字起こしデータ(翻訳DeepL)

00:00:01:15 - 00:00:33:05
It's a little bit of water like this. Try to create water with an ocean. It could be a pond, but you can change it later. You can change it. It's in sculpting draw mode, and this time it's only in drum mode, but yes, it's a little bit more. If you want to see different brushes, you know?

キャプション(.srt)データ( DeepL)

1

00:00:01,500 --> 00:00:05,100

A bit like this

200:00:07,066 --> 00:00:08,966

Water, yes. There's an ocean.

3

00:00:08,966 --> 00:00:17,100

Try to create some water, a pond, if you will.

4

00:00:18,300 --> 00:00:24,166

You can change this afterwards, you know, just in case.

5

00:00:24,300 --> 00:00:29,066

So, it's in the draw mode of sculpting, and this time it's only in drum mode, but yeah...

6

00:00:29,733 --> 00:00:33,166

I'll show you some more, if you want to see the different brushes.

ごん

どちらも同じ翻訳サービスを使ってキャプションのように区切られてしまうと、翻訳にも変化が出てしまうことが分かります

それでは文字起こしした状態で、文章の塊ごとにコピペでDeepLを使って翻訳し、その後にキャプション(.srt)に変換するとどうなるでしょうか?

STEP
文字起こしで文章になっている塊ごとに、コピペでDeepLで翻訳する
DeepLでPremierePRoの文字起こしをした後に、翻訳し、キャプションsrtを作成する
DeepLでPremierePRoの文字起こしをした後に、翻訳し、キャプションsrtを作成する
STEP
翻訳後にキャプション化する
DeepLでPremierePRoの文字起こしをした後に、翻訳し、キャプションsrtを作成する

上の段が文字起こし内にコピペしてキャプションにしたものです。
下の段が文字起こし後にすぐにキャプション化したものです。

この違い、伝わるでしょうか?

コピペして翻訳したテキストは、「塊で一つのテロップになってしまう」のです。

高精度に翻訳したはいいが、テロップを自分で切り分けていく作業が増えているので、とても実用的とは言えません。

結論:Premiere Proで高精度な翻訳srtを、手間をかけずに作る方法

Premiere Proで文字起こし

キャプション作成

日本語の.srtを書き出し

コピペでDeepL翻訳

翻訳後の.srt保存

PremiereProへの読み込み

ごん

この方法が、Premiere Proで翻訳精度を保って一番早く翻訳する方法です

なお、DeepLも Google翻訳も一度に5000文字以上翻訳する場合は有料版に登録する必要があります

まとめ:最速ならプラグイン、高精度で速度を求めるならDeep L

ごん

今回は少しややこしいお話しでしたが、Premiere Proの翻訳について下記にまとめました

SubTitleYouTubeDeepL
PremierePro内で完結
翻訳もワンクリック
初期費用がかかる
翻訳精度はイマイチ
文字起こし精度はPremiereProより若干だが優れている
YouTubeのsrtを使うと改行ができるので、置換など対応が必要
動画のアップロードから書き出しなど、無駄に時間がかかる
srtを翻訳しても、精度がいい
文字数制限があるので、続けて利用する場合は有料プランも視野に

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